環境問題は、世界全体の課題です。しかし、日本では海外に比べて環境問題への関心が低いように思うことはないでしょうか。レジ袋の有料化などの施策は行われていますが、そのほかの活動があまり行われている印象は少ないでしょう。
日本人は、環境問題への意識が低い?
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では、日本人の環境に対する意識は本当に低いのでしょうか。内閣府による調査では、地球問題に関心があると回答した人は87.2%でした(平成28年度地球温暖化対策に関する世論調査より)。この結果からすると、環境問題への関心は高いと考えられます。また、プラスチックごみ問題へ関心があると答えた割合が89%です(令和元年度「環境問題に関する世論調査」)。こちらも、関心自体は高いといえるでしょう。
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環境問題への関心が高い日本人ですが、海外のように具体的な行動に移す人はあまり多くないといえるでしょう。デモ等で環境問題を訴える人はあまりいません。それに加えて、メディアでもあまり取りあげられていない現実があります。本記事では、若者の活動を2つ紹介していきます。
「Fridays For Future Japan」の現役大学生 メガバンクの株主総会に参加
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Fridays For Future Japan(以後、FFFJ)では、メンバーである現役大学生2名がみずほ銀行・三菱UFJ銀行の株主総会に参加しました。石炭化石発電に投融資しているメガバンクに対して、投資の撤退を求めるよう働きかける狙いがあるそうです。ちなみに、この取り組みは学生として初めてとのことでした。
FFFJは、グレタさんの政府への抗議に影響されて立ち上がった運動に影響を受けています。世界中で同じような団体ができたうちの、日本版がFFFJです。FFFJは2019年から東京で活動がはじまり、今では各地に支部ができています。そのほか、2020年の2月には「学生気候サミット」という学生中心のサミットも企画・実施したそうです。
代表は15歳。環境問題・社会問題に取り組む「Sustainable Game」
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次に紹介するのが、Sustainable Gameです。こちらの団体は、15歳の中学生が立ち上げた団体です。主に、社会課題と環境問題を結びつけています。そして課題・問題を解決するにはどうしたらよいかを定期的に議論しているそうです。また、SDGsを中高生の視点から紹介するメディアの運営もしています。
この団体はクラウドファンディングで注目をあつめ、120万円の資金を獲得しています。2020年の4月には、プラスチック問題についてZoomでイベントを開催しました。そして、2020年6月には一般社団法人化されています。まだ設立されて日の浅い団体なので、今後の活躍が楽しみといえるでしょう。所属メンバーは、中高生のみとなっています。
日本の若者も環境問題に向き合い始めている
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今回は、環境問題についての運動を行う若者を紹介しました。世界規模で環境問題が深刻化する中、日本人の若者も活動をはじめています。FFFJは京都や大阪、神戸にも支部があるようなので、興味のある方はぜひ情報をチェックしてみてください!