街で日本語を使っていると、「どういう意味なの?使い方が間違っているのでは?」という言葉がでてくることがあります。日常生活の中では、日本語学校等では誤りとされていたものでも、当たり前に使われているものがあるのです。今回は、そんなわかりにくい日本語を4つ紹介します。
「コーヒーのほうお持ちしました」とは?
一つしか頼んでないのに…
カフェなどでコーヒーを注文したとき、「コーヒーのほうお持ちしました」といわれたことはありませんか?これは、コーヒーを持ってきましたよという意味で考えるとわかりやすいです。本来であれば2つ以上のときに使われる表現ですが、1つの場合でも「〜のほう」と使われることがあるのです。
そのほか、「〜ほう」の表現として、「〜ほうでよろしかったでしょうか」も使われます。この場合には、「〜でよろしいですか」という意味です。
「こちらハンバーグになります」とは?
いつハンバーグになるの?
料理が運ばれてくるときに、「こちらハンバーグになります」と言われたことはありませんか?そのままの意味だと、これからハンバーグに変化するという意味になってしまいますよね…ですが、レストランなどで使われるときには、「どうぞ、ハンバーグです。」という意味に近くなります。
「〜になります」は、ほかにも「お会計は1,000円になります」という使い方もあります。この場合には、「お会計は1,000円です」と同じ意味です。
「いただきます」って何?
ごはんを食べるときに、「いただきます」という言葉をよく聞きませんか。これは、食事の前のあいさつの言葉です。日本人は、子どもの頃から身につけている習慣です。日本以外の国では、この「いただきます」という言葉はないので、わかりにくいと感じる方もいるかもしれません。
「いただきます」は、感謝の気持ちを表す言葉とされていますが、実は詳しいところはわかりません。感謝の対象は、食材・神様・調理してくれた人などさまざまな説があります。とりあえず、ご飯を食べる前のあいさつということだけ覚えておきましょう。ちなみに、ご飯を食べ終わったときには、「ごちそうさまでした」という言葉を使います。
「1,000円からお預かりします」
1,000円から何を預かるの?
レジでお金を支払おうとしたときに、「1,000円からお預かりします」と言われて戸惑った方もいるでしょう。これは、「1,000円から●円(代金)をお預かりします」と補うとわかりやすくなります。代金よりも大きな金額をレジで出したときに、店員さんから言われるフレーズです。
日本語は奥が深い!「誤った日本語」とされているものも、日常的に使われる
今回紹介した日本語は、「バイト敬語」と呼ばれるものがほとんどです。中には日本語の使い方として誤っているとされているものもあります。とはいえ、日常的に使われている言葉なので、覚えておくとよいでしょう。