※2020年9月15日更新
2020年9月現在、入国緩和に向けて日本は活発になりつつあります。ただ諸外国での対応はざまざまで公示はされていませんが、フィリピンは2021年7月まで外国人の入国を禁じるというような情報が入ってきています。日本においては、ベトナムとタイに関しては往来もかなり緩まってきているようです。
2020年7月には、政府はコロナ新規感染者が減少傾向にあるベトナム、タイ、オーストラリア、ニュージーランドとのビジネス往来再開しました。※空港でのPCR検査を義務付けなし
では、現状の航空便の状態や今後の入国規制緩和対象国はどこになるのかをみて行きましょう。
どの国が入国制限緩和国なの?
ベトナムとタイに続き、マレーシア、カンボジア、ラオス、ミャンマー、台湾が9月8日から入国緩和国とされ、往来が可能となりました。
更に政府は、今月中にも、シンガポールとの間でビジネス目的の渡航の再開を目指しており、韓国、中国、オーストラリア等にも協議を進めているようです。
入国制限緩和国との航空便
ベトナム
ハノイ発成田もしくは羽田着は毎日1〜2便は飛んでいます。ホーチミン発成田着は週4便、ホーチミン発羽田着は週5便(日曜のみ2便あり)です。これら以外のベトナム国内の出発便は8月31日以降まで運休が決まっています。そして動いているのは日本航空(JAL)と全日空(ANA)の2社の日本の航空会社で、ベトナム航空や外資LCCなどは8月31日以降まで運休しています。
ただ全日空と日本航空であっても日本からベトナムへの便は全便運休です。ベトナム航空は9/18.23.25.30成田に、9/25.30羽田に行く便以外は運休です。ベトジェットエアーは往路復路とも10月下旬まで運休です。
タイ
全日空と日本航空でバンコク発成田もしくは羽田着は毎日数便あります。関空へは9月中は火曜日のみ、10月からは木曜に変更されますが週1便のままです。タイ航空は往路復路とも基本的に運休(全日空との提携便あり)で、9月から再開予定であった便が再開されていないので10月下旬まで運休も予想されるでしょう。
マレーシア
クアラルンプール発成田着便のみの運行です。月曜日以外は全日空、日本航空、マレーシア航空が1日1~2便運航しています。他便に関しては早くても10月末の再開予定もありますが、運休再開未定がほとんどです。
カンボジア
10月1日より隔日1便、往路復路ともプノンペン発成田着が全日空より運航されます。カンボジア全土で感染者数275人、死亡者0人(2020年9月14日現在)としっかり感染防止できているので、他便に関しても運行の再開は遠くないと思われます。
ラオス
今年4月に在ラオス邦人のための臨時直行便がありましたが、もともとトランジットなしでは行けない国でしたので、まず日本の入国緩和国へ来た後日本を目指す、という形になってしまいます。
ミャンマー
入国緩和国になりましたが、現状9/18.27のみの2便しか運航を予定しておらず、10月の運航再開は未定です。理由として考えられるのが、ミャンマー国内のコロナ感染者が9月に入り増えてきており、もしかしたらこれから状況が厳しくなるかもしれません。
台湾
現状は成田に週5便、羽田に週2便、名古屋に週1便、関空に週3便、福岡に週1便で、入国緩和国の中では一番便数が多いです。しかも10月中にかなり便数の再開が予定されており、増便が期待できます。
オーストラリア
シドニー発羽田行のJAL直行便で週3便、9月からJALが増便し、その他航空会社が10月中旬くらいから運行再開予定の発表をしています。※現状アップデートはなし。
ニュージーランド
ニュージーランド航空が6月25日から木曜日のみオークランド発成田行の直行便を運行しています。他の便や航空会社については9月から徐々に再開予定です。※現状アップデートはなし。
今後の入国規制緩和対象国は?
政府は40か国と話を進めていると言われています。中でも台湾、中国、韓国、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、ミャンマー、カンボジア、ラオス、モンゴルのアジア地域が次の入国可能国というのが濃厚です。
特に感染者の少ない台湾が先行するようですが、台湾側が日本を感染リスクの高い国として評価しているとの報道もされており、交渉がスムーズに進むとは言い難いところもあります。その他の国に関しては日本への評価はさほど低くはなく緩和は順調に進む予定だと思われます。
入国拒否国からの航空便は全便運休中?
入国拒否国でも試験的な便も含めて日本国内の空港で離発着をしています。羽田や成田以外でも関空や福岡でも再開している便があります。
2020年7月時点で入国拒否国であった台湾からは、台北・桃園発成田行が週9便、台北・松山発羽田行が週2便、台北・桃園発関空行が8月から週2便で、台北・桃園発福岡行が水曜日便のみ再開されていました。
マレーシアも入国拒否国でしたが、クアラルンプール発成田行が火・金曜日の週2便が運航されていました。
日本入国後の義務
入国すれば、「レジデンストラック」と「ビジネストラック」というスキームに従い行動することが義務付けられています。
「レジデンストラック」は
- 空港から宿泊先への移動に公共交通機関を使わない
- 入国後14日間は個室に待機(シェアルーム不可)
とされています。
「ビジネストラック」は「レジデンストラック」で14日間待機する際に、限られた行動範囲でビジネス活動ができるというものです。
自由に往来できる日も近い?
ご存知のように各国はまずはビジネスを再開させる目的で動いています。今後は留学生、旅行者というように、入国緩和対象者も増えていきますが、1日の上限も決められています。ビザの種類に優先順位があるようなので、もし便がとれても(政府の指示で)航空会社側からキャンセルされることもあるかもしれません。
日本のコロナ対策自体に警戒している国もあるため、みなさまにもコロナ感染者の数ではなく日本の衛生的安全さ発信していただければと思います。ある学者がコロナは今年で終息すると宣言しております。そのときは元気な日本を楽しんでいただきたいです。