日本にはことわざや慣用語といった独特の表現を言葉があります。これらの言葉の中には動物が含まれているものが多いです。例えば犬や猫、馬などがあります。今回はその中でも【猫】に関することわざや慣用語について紹介していきます。
【猫】に関することわざ・慣用語5選
猫に関することわざや慣用語について、たくさんある中から耳にしたことのあるものから意外な意味のものまで、厳選した5つを紹介します。
猫に小判
意味としては人間とって価値を持つ小判が猫にとっては全く価値を見出だせない、あるいは価値を持たないことを表します。
現代社会で言えば、1万円札を猫に与えても「ただの紙」と終わってしまう感じですね。類似する動物のことわざ・慣用語として「犬に論語」「豚に真珠」などがあります。
猫を被る
意味としては見た目は大人しい猫のように振る舞っていても、違う場面では本性を出すことを表します。
仕事で例えると、普段は上司の前で大人しく振る舞っているが、プライベートでは本来の自分を出して友達と接するイメージですね。類似することわざ・慣用語として「仮面を被る」があります。
窮鼠(きゅうそ)、猫を噛む
意味としては、猫に追われ追い詰められたネズミが天敵の猫に噛みつくことのたとえ。
スポーツの分野では、ハンデをもらって対戦しても勝てそうになかったが、意地を見せ強者に食らいつき、場合によっては勝つ可能性すらあるのです。類似することわざ・慣用語として「獣窮まれば即ち噛む」があります。
有っても無くても猫の尻尾
意味としてはあってもなくてもかまわないことを指します。
実際に猫のしっぽは長いのが当たり前に感じるかと思いますが、世界にはしっぽが短い猫や生まれつきしっぽの部分が丸いだけ猫がいるのです。しっぽは猫にとって大事な部分ですが、特に長さのこだわりがなくても生きていけるので、その意味では長くても短くても関係ありません。
借りてきた猫
意味としてはいつもと違って大人しい、あるいは小さく畏まっている様子を指します。
猫自身にとってはご主人様が短期旅行で留守の間、ペットショップやペットホテルでお世話になっている間、慣れない環境下に置かれるはずです。その場合、いつもと違って大人しく小さくうずくまるような感じで過ごすような状況が考えられます。人間でも仕事で違う会社に行って1日だけでも勤務するとなれば、その会社では環境的にアウェーなので、勤務する際にはいつもと同じ態度で接せず、大人しい様子で接すると思われます。
まとめ
以上で日本における猫にまつわる動物のことわざ・慣用語について紹介してきました。ちなみに英語で猫のことについて1つ例示すると「like a cat on a hot tin roof」【日本語訳:熱いブリキ屋根の上の猫】といった慣用語があります。
意味は誰かがイライラして落ちつかない様子を表します。日本語では「猫」という言葉1つで様々な表現が可能なのです。動物のことわざ・慣用語を1つとっても日本語は奥が深いですね。