みなさんこんにちは、jimomin編集部snowmonkeyです。今回は、これまで2度にわたり京都府瓦工事協同組合さんと開催した外国人向け「瓦葺き体験」のイベントをシェアしたいと思います!
日本を伝統「瓦」って?
日本の瓦はご存知でしょうか?街を見渡すと新しい建物も多いですが、昔ながらの瓦を使った古民家やお寺、神社もたくさん見かけます。「瓦」はおよそ1400年の歴史を誇る粘土瓦で飛鳥時代にインドから伝わりました。他の屋根材に比べ耐久性、断熱性に優れ、陰影に富んだ葺きあがりの美しさも瓦が長く愛されてきた理由の要因でしょう。
瓦市場の縮小&職人の新たな挑戦
瓦は「相撲」や「歌舞伎」のように「和」の文化を象徴する建築様式です。しかしながら、新生屋根材の台頭により瓦市場は年々規模を縮小。全国的な瓦離れが深刻な問題となっています。少しでも多くの人に瓦に興味をもってもらうきっかけとなるように、今回の瓦葺き体験のイベント企画が決まりました!職人さんにとってこのようなイベントは新たな挑戦で、一般の方に現場の技を魅せることは普段なく、「緊張するなあ…」と仰っておられました。
瓦葺き体験の実践
- 瓦葺き【かわらぶき】・・・【名】瓦で屋根を覆う行為、あるいは瓦で覆われた屋根。
- 葺く【ふく】・・・【動】瓦、板、茅などで屋根をおおう。
例 「屋根を葺く(やねをふく)」
つまり、瓦葺き体験とはすでにできている瓦を積み、屋根をつくっていく工程のこと。
イベントの募集を始めると、限定10名の定員はすぐに満席。当日は観光客や留学生、在住の方など約7ヶ国から参加者が集い、通訳や職人さんを合わせると合計25名程に!現場にも活気が漲っていました。
日本人でも知らない瓦の話や聞いたことのない専門単語、最近起こった台風の被害など、現場で得られる生きた情報がたくさん。なんて濃い2時間!体験後には組合の方からミニ瓦のマグネット(めっちゃかわいい…)を頂き、参加者の中には会長さんに気になったことを色々と質問したりする姿も。参加者と職人さんの間に良い雰囲気ができていました✨
いざ、修行の道へ飛び込もう!
というわけで、瓦葺き体験はめちゃくちゃ成功でした!
今後もぜひ続けていきたいという話が出ています。職人の道はもちろん厳しいですが、日本文化を学び継承していくのは日本人でなくても、日本が好きな方であればどなたでもいいと私は思っています。日本の伝統文化や職人の世界に興味がある方は、ぜひ未来の若手職人の修行の扉をたたいてみてはいかがでしょうか…!
jimominではこのような体験型イベントの参加も随時募集しているので、ぜひチェックしてみてくださいね!