世界各国の食べ物を食べるための道具と比較しても、お箸は格段に難しい道具として認知されています。また、日本文化を色濃く表している道具ですので、そのマナーについても色々と決まりがあります。
ここでは、日本で日常的に使用されるお箸についてご紹介したいと思います。
日本におけるお箸の文化とは
日本人は、箸に始まり箸に終わる民族と言っても過言ではないでしょう。生まれて間もなく「お食い初め」の行事でお箸を使い、それ以降は人生の中で数えきれないくらい食事にお箸を使用します。また、食事だけに留まらず葬儀などにおいては、お骨を箸で拾い上げたり、お供え物のご飯にはお箸を立てて供養をします。
このように、お箸は日本人にとって生活の中に溶け込んだ必需品であると同時に、精神に根付いた非常に重要な道具であると言えるのです。
お箸のマナーとは
お箸を使用するうえで忘れてはならないのがマナーです。いくつかタブーとされているマナーがありますが、ここでは代表的な事例をご紹介したいと思います。
寄せ箸
器の中にお箸をかけて、自分のほうに寄せる動作が寄せ箸です。お箸をいったん箸置きに置いてから、必ず両手で食器の移動を行いましょう。
重ね箸
ひとつの料理ばかりを続けて食べる動作が重ね箸です。好きなものばかり食べたくなるのは分かりますが、バランスよく食事をしましょう。
ねぶり箸
お箸の先をなめたり、口にくわえたりする動作がねぶり箸です。一緒に食事をしている相手に不快な気分を与えてしまいますので注意が必要です。
移り箸
お箸をつけたのに別の料理に移る動作が移り箸です。次のものを口にするのは、一度箸をつけたものを食べ終えてからにしましょう。
刺し箸
食べ物に箸を突き刺す動作が刺し箸です。お箸をうまく使いこなせていない、という稚拙な印象を与えてしまうかもしれません。
もぎ箸
お箸についた汚れを口でもぎ取る動作がもぎ箸です。だらしない印象を与えてしまうので注意が必要です。
振り上げ箸
お箸でものや人を指したり、振り上げたりする動作が振り上げ箸です。受け取る相手に嫌な思いをさせてしまうので注意が必要です。
このように、たくさんのタブーがありますので、注意が必要です。
ここまで、お箸の文化や使用するときのタブーについてご説明をさせて頂きました。上述したようなお箸に関する正しい知識を身につけて、是非ともキレイにお箸を使っていただきたいと思います。