日本語でおもしろいことは、チクチク、ザーザーなどの音を表す言い方ともうひとつ、数えるときにものによって、一杯、一本、一個などと言い方が変わることですね。
おもしろくなんてないよ~、難しいよ~なんて顔をしかめる人もいるかもしれませんが、まちがえても大丈夫。むしろわざとまちがえて笑いをとる(これぞ関西人!)、または会話のきっかけにするというしたたかさがあっていいかも。
それでも基本はつかんでおきたいという人のために少しご説明します。
コップやグラスに入った飲み物に使う「◯杯」
杯(はい)の他の読み方として「さかずき」があります。日本酒を飲む小さなコップのことですね。つまり一杯、二杯、三杯というのは、飲む容器に入った飲み物を数えるときに使います。
注意したいのは数によって、呼び方が「はい」「ばい」「ぱい」があること。
一杯は「いっぱい」、二杯は「にはい」、三杯は「さんばい」です。え?頭が痛くなってきました?すみません!でもまちがえても大丈夫。それが外国人の特権です。
長いものに使う「◯本」
コンビニの食べ物でいうと、海苔巻きは一本、二本、三本と数えます。だって長いですから。でもおにぎりは一個、二個、三個です。長くないものですから。
他に本を使うものでは、シャープペンシルやボールペン、大根などにも使います。いずれも長いですね。じゃあにんじんは?う~ん、これは本ですね。ピーマンは?じゃがいもは?これはもう本は無理でしょう。個ですね。
こちらも数によって呼び方が変わります。一本は「いっぽん」、二本は「にほん」、三本は「さんぼん」。上の杯とルールは同じです。書いている私も大発見!ちなみに、そのあとは、よんほん、ごほん、ろっぽん、ななほん、きゅうほん、じっぽん、と続きます。
丸いもの、厚みがあるものに使う「◯個」
個は使う機会が一番多いので、とりあえず個を使っておけば、数について言いたいということだけはわかってもらえます。こちらは、いっこ、にこ、さんこ、よんこ、と呼び方の変化もないので安心して使ってください。
厚みがないもの、薄いものに使う「◯枚」
紙や服など厚みがないものには、枚を使います。食器の中でも皿は枚ですね。コンビニのパンでいえば、食パンのひとつひとつは一枚ですが、菓子パンは一個です。
まとめ
まだまだありますよ。人を数えるときの「ひとり」「ふたり」「さんにん」や、動物を数えるときの「いっぴき」「にひき」「さんびき」など。でもまちがえてもいいんです。気にせずどんどん使ってみてくださいね。まちがえて直されて覚えますし、まちがえて笑いをとって会話が続けばそれもまたよし、ですから。