日本語の勉強をし始めると「ひらがな」「カタカナ」と「漢字」があり、覚えることがたくさんあります。このコラムでは、よくみる漢字や、覚えておくと便利な漢字などを紹介します。新しく覚えた漢字は、生活の中で使ってみてくださいね。
漢字はむずかしい!日本語学習者の声を紹介
実は、日本語学習者で「漢字はむずかしい」と思う人もたくさんいます。Twitterで“Kanji Difficult”と調べると、たくさんのツイートがあります。“Why learning Japanese is so difficult! I might give up with the kanji!”という意見もありますね。日本語を勉強していくと、漢字が嫌になってしまうこともありますよね。
ニュースでよくみる「自粛要請」ってなに?
でも、日本人も漢字を全部は覚えていません。だから、漢字がすぐに覚えられなくても心配しないでください。日本語を勉強するときには、よく見る漢字から覚えていくと良いですよ。
今回は、「自粛要請」について紹介します。最近この漢字をよく見ませんか?ニュースでもよく出てきます。自粛は、英語にすると“self-restraint”です。日本語では、「(自分から)がまんすること」と考えるとわかりやすいと思います。要請は英語にすると“Request”。日本語では、「お願い(こうしてほしい)」という意味です。なので、外出自粛は「がまんしてほしい」という意味になります。
「自粛」と「要請」がほかに使われるときは?
「自粛」も「要請」も、ほかの漢字と一緒に使うことがあります。たとえば、「外出自粛」だとどんな意味になりますか?「外出」は「外に出ること」です。なので、「外出自粛」は「外に出るのをがまんする」という意味になります。
「要請」は、「協力(を)要請」という形で使われることが多いです。協力は、「一緒に努力すること」という意味になります。なので、「協力(を)要請」は、「一緒に努力してほしい」という意味だと考えてください。
「自粛要請」は変な日本語!?
自粛要請を英語にすると、“Request of self-restraint”となります。実は、自粛要請はちょっと変な日本語です。自粛は、「自分からがまんする」という意味ということは紹介しました。それに「要請」をくっつけてしまうと、「自分からがまんすることをお願いする」という意味になるのです。
辞書で調べてみた方や、英語の意味を見た方は、「どういうこと!?」と思った人もいるかもしれません。実は日本人である私も、「変な日本語だな」と思います。でも、当たり前のように使われているんですよね…。
日本語の中には、「辞書で調べただけではわからない!」という漢字の意味がたくさんあります。これから私たちと一緒に勉強していきましょう!