みなさんは、日本の迷信や都市伝説をご存知でしょうか。世界各国にも都市伝説や迷信はありますが、日本ならではの都市伝説や迷信も存在しています。ここでは、日本の都市伝説や迷信についてご紹介したいと思います。
四つ葉のクローバーを見つけると縁起が良い
四つ葉のクローバーは、小葉が4枚になったシロツメクサのことで、見つけることが非常に難しいことで有名で、確率にすると1万分の1から10万分の1とも言われています。このように希少価値が高く、四つ葉のクローバーの花言葉は「幸福」ということもあり、縁起が良い迷信として日本各地で広く言い伝えられてきました。
また、クローバーの4枚の葉脈が十字架に見立てられ、海外でも幸運を現わす神聖なものとして強い力があると信じられています。
初夢に一富士二鷹三茄子を見るととても縁起が良い
古くから伝わる迷信で、初夢でこれらを見ると縁起がよく幸運に恵まれると考えられています。富士山は信仰の対象として古くから崇められており、「冨士講」と呼ばれる宗教団体が存在しました。その拠点の一つが江戸の駒込富士神社で、その周辺にあった鷹匠屋敷、そして駒込地域の名産である茄子を合わせて縁起物とされるようになりました。
また富士は「無事」や「不死」、鷹は「高」、茄子は「成す」という語呂あわせから縁起物になったという説があります。
霊柩車を見たら親指を隠す
亡くなって間もない故人にはまだ霊が宿っていると日本では言い伝えられてきました。そして、死者の魂は、親指の爪と皮膚の間から侵入し乗り移ると言われています。霊柩車を見たら親指を隠すという自分や家族の死にまつわる迷信は、親指を手のひらの中に隠すことにより死者の魂が入ってくるのを防ぐことを意味しています。
箸から箸へと、食べ物を渡してはいけない
日本では火葬後遺骨を骨壺に納めますが、その際遺族が集まり行う儀式を骨上げと呼び、箸を使って骨を骨壺の中に入れていきます。骨上げでは、遺族が2人1組になりひとつの骨を、竹製と木製の長さの違う箸1本ずつを1組として拾い、順に渡して最後の人が骨壺に納めていきます。そのため、箸から箸へと食べ物を渡すことは、火葬場の骨上げを連想させるため忌み嫌われてきました。そして、この迷信は食事のマナー違反として、今も親から子へ言い伝えられています。
ここまで、日本に伝わる都市伝説や迷信についてご説明をさせて頂きました。根も葉もない都市伝説や迷信もありますが、中には縁起が悪いことやマナーにも抵触する内容もありますので、知っておいて損はない情報と言えるでしょう。